トウモロコシは栄養が豊富で、100グラムごとに8.5グラムの蛋白質、73グラムの澱粉、4.3グラムの脂肪、72.2グラムの炭水化物、22ミリグラムのカルシウム、21ミリグラムの燐、カロチンおよび多種類のビタミンを含んでいます。そして米及び小麦粉と比較すると、セルローズ含有量が7倍多く、カロチン含有量が5倍高いです。さらにゼラチンの含有量は約20%-22%を占めています。

また、黄色のトウモロコシはカロチンを含んでおり、体内でビタミンに転化することができます。100グラムごとのトウモロコシのカロリーは1527キロジュールです。さらに、脂肪とカロリーの含有量は米および小麦粉より高いです。一般にトウモロコシの蛋白質内にリジンとトリプトファンの含有量は少ないですが、育種を通してチロジンの含有量を高めることができます。トウモロコシのそれぞれの粒にはオイルが36 〜 41％含まれ、オレイン酸の含有量はわりに高いので、良品質の食用油とマーガリンをつくることができます。

　トウモロコシは主に食用と動物飼料として、焼いたり、煮込んだり、粉にすることができます。飼料として使用される場合は栄養価と消化率が大麦、小麦および中国のモロコシのものより高いです。
　成熟期中に収穫されたトウモロコシの茎およびトウモロコシスパイクは柔らかく水分が多く、栄養素も豊富であり、粗いファイバーが少なく、最も乳牛用の自然な飼料として適しています。産業側で、トウモロコシはアルコール、ビール、アセトアルデヒド、酢酸、アセトン、ブチルアルコールなどをつくることができます。コーンスターチで作られていたコーンシロップは無色、透明、そして果糖の高い含有量で、蜂蜜のようで、ケーキ、菓子、パン、また様々な飲料をつくることができます。それ以外に、芯はフルフラールを取り出すことができ、茎より紙と遮音のボードなどを作ることができます。穂のつぼみの葉は編み物を作り、日用の工芸品にすることもできます。